筋肉痛

原因
自家筋力の強力な筋収縮により筋肉の部分断裂がおこります。
発生要因として、筋肉の疲労、過去の損傷、ウォーミングアップの不足、筋力のアンバランスなどが考えられます。
治療法
通常は筋線維とその周りの結合組織の回復過程が終息するに伴い、筋肉痛も自然に解消の方向に進みます。
痛みを和らげる方法としては、安静にする・入浴などで筋肉を温めるといった「消極的休息」のほか、軽度の運動やストレッチングなどで血行をよくする「積極的休息」があります。

疲労骨折

原因
同じ骨に何回も同じ負荷が加わり、しまいに骨や骨膜に損傷を起こしたものを言います。
レントゲンでは痛みが出現して2週間以降にならないと診断ができません。
代表時なものとして、足の甲やスネ(シンスプリント)、肘の内側部(投球による剥離骨折)、ゴルフによる肋骨骨折などがあります。
治療法
患部に負荷を与えず、骨のヒビを自然治癒することです。
疲労骨折の場合は、薬物治療や手術をすることはほとんどありません。

肉離れ(捻挫、打撲)

急激に筋肉(骨格筋)が収縮した結果、筋膜や筋線維の一部が損傷することを言います。
急な運動が身体の負担になり、筋肉に力が入っているときに、強制的に引き伸ばされることで肉離れ、関節の運動許容範囲を超えることで捻挫は起きます。また、肉の繊維が断裂し、内出血を起こすと打撲(打ち身)となります。
原因
自家筋力の強力な筋収縮により筋肉の部分断裂がおこります。
発生要因として、筋肉の疲労、過去の損傷、ウォーミングアップの不足、筋力のアンバランスなどが考えられる。
治療法
一般的に、受傷直後はRICEに則った処置を行い、症状がおちついてからリハビリテーションを開始します。
治療には薬物を使うこともあり、器具を使う電気刺激や温熱療法などもあります。
素人が「安静だけで済む」と思い込むのは妥当ではありません。
痛みがなくなった場合でも再発しやすく、最後まで十分に治療することが大事です。
スポーツ再開までには、軽症でも数週間、重症では数か月間を要します。

打撲

原因
打撲は別名を「打ち身」と言うように、身体を何かに強く打ちつけることで発生する症状です。
打ち付けられた部位は皮膚の下に通っている毛細血管が皮下出血をおこしてしまい、あざが残ります。
打撲で出来るあざの色は個人差があり、多くの場合は「青タン」と呼ばれるような青いあざになります。
打撲は、主にラグビーやサッカーなどの球技や格闘技等のコンタクトスポーツに多くみられます。
また、強い打撲では内出血がひどく起こり骨化性筋炎という筋肉に溜った血が骨化してしまう状態になり、手術を要することもあるので打撲だからといって軽くみないようにしてください。
治療法
まず冷やします。
皮膚に傷があった時は患部を洗った後、消毒してから冷やし、痛み、腫れが止まったら、温湿布などで温めます。
痛みが取れない場合は病院へ行く事をおすすめします。

頭を打った時は頭を高くして寝かせるといいです。

シンスプリント

原因
・悪いランニングフォーム
・足に合わない、クッション性のないシューズ
・コンクリートでの走り込みやトレーニング
・筋肉の酷使
・筋力不足、柔軟性不足
・扁平足、回内足
治療法
足を長期間休めることが第一です。休んでいる間はスイミングやエアロバイクを使ってコンディションをキープするのがベストです。
これは、長期間の休養によってコンディショニングができていない状態で練習を再開すると痛みが再発する恐れがあるためです。
やむを得ず休むことが出来ない場合、足を使った後は入念なストレッチをし、患部に15分ほどアイシングを施します。
10分程のアイスマッサージも効果的です。走り方の改良により快方に向かうこともあります。

内側上顆炎(野球肘)

投球動作を積み重ねることにより起こる肘の痛みのことを言います。
内側上顆炎は、通称野球肘といい、投球のフォームが決まっていない中、投球を続けた結果、 肘関節の筋肉や骨などに炎症が起き、痛みが起きる症状です。
投球する際、リリースのタイミングでスナップを利かせてボールを切る動作をする時に手首を曲げる筋肉を強く使いますが、その筋肉は、肘の内側から手首の先まで付いており、それを酷使することで、肘の内側にある筋肉に痛みが起きてしまいます。
その他、同様の症状にテニス肘・ゴルフ肘などがあります。
原因
原因としてフォーム(野球なら投球フォーム)に無理があることが考えられます。
フォームの欠点は人それぞれであるが、多くの場合投球のリリースの際に上体が開いていることにより、
肘が体から遠くを通り、肘にかかる負担を大きくしていることによる原因が一番多いです。
治療法
電気治療や温熱治療などがあります。また体の柔軟性を高めることによっても快方に向かうこともあります。
また一時的にキネシオテープを貼ることによって、痛みを和らげる方法もあります。
体の筋力アップをはかり、肘にかかる負担を和らげることも出来きます。
しかし、根本的な解決方法として、もっとも有効なものは投球フォームを改良することです。

外側上顆炎(テニス肘)

過度のスイング動作で発生する、使いすぎ障害のことを言います。
原因
バックハンドストロークでボールを正確に捉えられず手首の力で対抗すると、
手関節の伸筋やその付着部位に負担がかかり、その結果筋の変性や骨膜の炎症などが発生することがおこります。
治療法
患部の安静がなによりも大切です。また、患部の冷却・サポーターの使用により患部の炎症を抑えることも大切です。
回復後は、技術を習得する、より適したラケットに変更するなどの再発防止策が望まれます。