骨折

原因
からだを支える大事な役目をしているのが骨です。
その骨の強度以上の力が加わった時に耐え切れずに折れてしまうのが一般的にイメージされる骨折ですが、それ以外にも筋肉やじん帯が張り付いている部分がはがれる剥離骨折やヒビが入る亀裂骨折(ヒビ割れと骨折は基本的には同じずれ見た目にはっきりわかるものや、一見判断の難しいものもありますので異常を感じたら来院して検査をすることをお勧めします。
治療法
基本的には折れた部分を安定させるため、ギプスなどで固定をします。
曲がっている場合は整復といって元の位置に戻す処置を行います。
折れた部分がくっつけば固定は外れますが、リハビリによって固まった関節や衰えた筋肉を戻さなければいけません。
当院では整復から固定、その後のリハビリまで一貫して行いますので安心してご来院下さい。

捻挫

原因
捻挫(ねんざ)とはじん帯の損傷のことであり、じん帯は関節を安定させるもので関節を運動させると
負担がかかるため傷ついた状態だと痛みを感じます。
完全にじん帯が切れるとじん帯断裂となり、関節がグラグラになってしまいます。
治療法
RICE処置を行い早めにご来院下さい。受傷後すぐに治療を開始することが後遺症も少なく、早く治る一番の秘訣です。
動かすとじん帯の傷口が開いてしまい、負担もかかるので治りが悪くなってしまいます。

挫傷(肉離れ、腱損傷)

原因
挫傷とは筋肉の組織が裂けたり、傷ついたりした状態の事をいいます。
一般的に肉離れと呼ばれるものは筋肉が裂けている挫傷の状態です。
筋肉の疲労や張りが強い状態で過剰な運動をしたり、急激な衝撃が加わったりすると起きやすいです。
特に太腿の裏側やふくらはぎに起きやすく、ときにはアキレス腱の断裂なども起こることがあります。
治療法
RICE処置をしてご来院ください。
患部をテーピング固定等で負担を軽減させ、治癒促進の治療を致します。

脱臼

原因
脱臼は、相手の選手とぶつかり合うような激しいスポーツに多く見受けられます。
特に相手の関節を攻撃の起点とする柔道は脱臼との関係が深いと言えます。
柔道以外のスポーツではスキーやスノーボードやラグビーなど転倒により不意に大きな力が腕に加わるスポーツに多く見られます。
脱臼は他者とのぶつかり合いだけでなく、自分の力によって発生することがあるので覚えておくべきです。
治療法
脱臼は一刻も早く元に戻す事が大切であり、遅くとも8時間以内の整復が必要です。
あまり遅れると、全身麻酔の手術が必要となることもあります。
関節内の損傷状況により固定、リハビリテーション、加療が必要となります。
特に、靱帯などや周辺の筋肉損傷、骨折、神経組織を圧迫している場合もあるので、素人判断は禁物です。

打撲

原因
からだをぶつける、ものが当たるなどで筋肉の組織を痛め、炎症や内出血などを起こす物を打撲と呼びます。
物がガツン!!と当たるなど強い力がかかると起こるイメージがありますが、弱い力でも繰り返しかかったり、ずっと圧迫されていても打撲になることがあります。高齢の方ですと気付かないぐらいの圧迫などで内出血が起こることがあります。
いつのまにかこんなところにアザが!なんてことがあると思いますが、多くは紫斑病といって皮膚の表面にある毛細血管が弱くなっていることで簡単に傷つきや すい状態になっていることで起こるもので、ほとんど心配ありませんが他の病気の可能性もあるのであまり頻繁にできる時は病院で検査をすることをお勧めします。
治療法
基本はRICE処置となります。
動かすと痛い場合は早めの処置が重要ですが、問題は軽い場合です。
捻挫などでもそうですが、あまり痛みが強くないと大したことはないと無理をしてしまうケースが良くあります。そうするとあとから痛みが強くなったり、なかなか治らずに症状が慢性化してしまうといったことが起きやすいので、軽いからと油断せず早めの治療をお勧めします。

RICE処置

外傷を受けた時の処置として、患部からの出血及び腫脹や疼痛を防ぐことを目的として、患肢や患部を安静(Rest) → 氷で冷却(Icing) → 弾性包帯やテーピング等で圧迫(Compression) → 患肢を心臓より高くすること(Elevation)が大切です。
RICEはこれらの頭文字をとったものであり、外傷の緊急処置の基本となります。
治療法
Resting(安静): 損傷部位を安静にし、患部を保護。
Icing(冷却): 患部を局所的に冷やすことで、神経の興奮を抑え、痛みを軽減させる。
Compression(圧迫): 外傷後の患部の腫れを最小限に抑えるために弾力包帯等で圧迫する。
強く巻き過ぎて神経・血管を圧迫しないよう皮膚の色や感覚などを確認する事。
Elevation(挙上): 患部を心臓より高く挙げる(腫れを抑える効果)